幕末の英雄と名高い坂本龍馬についての話は数多く存在します。
それこそ、坂本龍馬といえば多くの日本初を作り出した人物でもあるのです。
そんな彼の日本初の1つが妻のお龍と行った新婚旅行です。
場所は宮崎県高原町などで温泉での養生も兼ねているとされています。
それでは、坂本龍馬と新婚旅行の地宮崎についてお話してきます。
坂本龍馬と宮崎での新婚旅行
そもそも何故坂本龍馬はいきなり新婚旅行にという話になったのでしょうか?
実はこれ、ただの新婚旅行という訳ではなかったのです。
慶応2年3月。
坂本龍馬は寺田屋にて襲撃を受けたものの妻であるお龍の機転で命をつなぎ、生きながらえることが出来ました。
その際に傷を負ってしまった事から、西郷隆盛などに進められてその療養を兼ねて塩浸温泉に向かい、そのまま宮崎の霧島などで遊ぶなどの旅行に出る事になったのでした。
記録には『天の逆鉾』を見に高千穂峰に上るなどをして楽しみ、その様子などは書簡にして姉に送るという事もしたといわれています。
坂本龍馬が宮崎での足取り
旅行に出る経緯は歳ほどの通りですが、その旅の日程についてはなかなか長いものだったとされています。
その期間は何と3月初めに出発して6月初めまで続いたとされています。
事件の前後から見ますと、1月下旬の薩長同盟の成立の後の2日後に寺田屋にて襲撃を受けて傷を負い、3月初めに大阪から船でまず鹿児島に向かいます。
そこから船での移動をして日当山温泉に泊まり、3月17日から塩浸温泉で11泊して傷の治療を行ったといわれます。
その後、3月下旬から栄之尾温泉へいき、硫黄谷温泉泊となります。
翌日に高千穂登山をしてから霧島神宮への参拝をして新宮の別当である華林寺の宿い止まったとされます。
さらに翌日は再び硫黄谷温泉へ泊り、4月1日には塩浸温泉へ戻って7泊して日当山温泉で3泊したとされます。
その後船を待つ為浜之市港にて1泊して鹿児島へ戻り原良邸宅へ20日ほど滞在し6月の初めに桜島丸にて天保山より出向して岐路についたとされます。
療養の為とは言え随分と長く豪華な新婚旅行となったようです。
坂本龍馬が宮崎で立ち寄った場所と関係のある場所について
坂本龍馬が直接立ち寄った以外にも宮崎やその旅路の周辺には多くの観光地が存在しています。
塩浸温泉滞在時には犬飼滝と呼ばれる滝で遊んだとされていますし、その近くには和気神社などもあります。
しかしながら、坂本龍馬が訪れた際にはまだ神社はなかったとされています。
この他にも、坂本龍馬とお龍の訪れた土地には石碑や記念碑などが経っているので、彼らの歩いた新婚旅行の足取りを追ってみるのもいいかもしれません。